高齢者にとって最適な自助努力を見守る

スクワット 筋力を活かす
整形外科で教わった足腰のリハビリ運動の一つです。

母が芋掘りで足腰を痛めてしまい、一時は歩けず這って歩くような状態になりました。その後病院の指導の下、リハビリ運動をし、合わせて私はじめ家族が生活の中で母が最適な自助努力ができるべく見守りました。その結果、足腰が鍛わりこのほど回復できたので、見守った立場からその時の様子をご報告いたします。

自助ではどうしようもならない初期は病院に頼る

母は這って移動のような状態だったため、姉が母を整形外科に連れて行き、母は痛み止めの薬の処方や、スクワット、足上げ、かかと落とし、等のリハビリ指導を受けました。

足腰に痛みを抱えた当初の母
移動は這ったり壁に手を沿わせてしか移動できない状態でした

自助の道具(4点杖)を買ってあげる

しかし、帰宅後は母は這ったり壁をつたい移動しています。見かねて特殊な4点杖を買ってあげました。

母に買ってあげた四点杖 伸縮式 歩行補助杖 S字クオッドケイン
これを使うと軽いアルミ製のため、歩みの妨げになることもなく、移動ができます。

この4点杖は座敷で座った位置から立ち上がろうとする時に、手ではしごをつたい登るようにして、手を支えに立ち上がることができます。

立ち上がりの支えになる四点杖 伸縮式 歩行補助杖 S字クオッドケイン
S字部分をつかんではしごを登るように手を使うことで、座敷での立ち上がりの支えになります。

見守る側が失敗した出来事

早く良くなって欲しい、そんな思いでいたから、このタイミングで父が足腰を鍛えるのに活かしているナイスデイを母にプレゼントしました。しかし、これは時期尚早でした。

ただのナイスデイでは支えがなくて不安な方にお勧めの専用ハンドル付ナイスデイです
支えがなくて不安な方にはお勧めする反面、母のように足に痛みが多少なりともある方にはお勧めできるものではありません

勿論、このナイスデイは父使用のノーマルに専用ハンドルが付属したタイプで、支えが必要な人に使いやすい優れものですが、結果として痛みがまだ残る人にはお勧めできるものではありませんでした。

テレビの前に置いた専用ハンドル付ナイスデイ
テレビの前に置けばジムのウオーキングマシンのような感覚で退屈せずに運動ができます

テレビを見ながら手を支えにして足腰を鍛えてもらえたら、と思っていましたが、使って母は再び悪化することになってしまったのです。

専用ハンドル付ナイスデイを試しで利用する母
母は足に痛みがある状態で使ってしまったため、この後足腰の痛みが再発してしまいました

自分の身体の状態を知ってる本人がリハビリの道具を選ぶ必要性

どんなに他者が丁寧に使い方を説明したとしても、何が今の自分に最適なのかを把握できるのは本人自身に他なりません。

専用ハンドル付ナイスデイの利用法を自ら実践し母に見せている私
3点杖を足に痛みの残る母に買ってあげた流れで専用ハンドル付のナイスデイを買い、母にプレゼントしたのは時期尚早でした。

ナイスデイは、母も良いものと認める一方、使うべき時が違ったと言われました。もっともな話で大変反省し謝罪しました。

身体を鍛えるものより負担を軽くするグッズを活用してもらい見守る

痛みが残り動くことが困難な状態を自助努力で工夫する母

4点杖で屋内を動き回り、横になって休憩する時以外はできるだけ腰に負担をかけないようにしています。

生活の中で3点杖を活かして身体を動かす
母は少なくとも這ったり頼りない支えをつたって歩くのではなく、3点杖を活用して動き回り家事を行います。

台所での家事も椅子に座ってします。

椅子を使って調理
立ちっぱなしは腰にも負担がかかるため、母自らの意思で椅子に腰かけながら料理しています

畑に薬味のシソを取りに行く時等には別の杖を使い慎重に行動します。

自分の料理の薬味を採るため畑に向かう母
屋内用とは別の杖を使って、母は手軽なシソ等の薬味の収穫を自らします。

こうして料理を作る中でも適度に歩き筋肉が鍛えられている側面もありますが、毎食のことなので負担がかかっていることは否めません。

足腰療養中の母が料理を作る
母は足腰療養中ですが、腰掛けを活用しながら両親の料理は母が作ります。その意思は尊重しつつもさりげないサポートを妻が考えてくれました。

食事を作る負担軽減のサポート

そこで、両親の作った野菜をふんだんに使って妻が作った一品料理の差し入れをして両親も満足し、かつ母の負担を少しでも減らすよう努めました。

足腰療養中の母におすそ分け
少しでも台所に立つ負担を減らそうと、別棟の2世帯住宅に住む妻が両親が作った野菜を使った料理を作り、おすそ分けしてくれます。

生活の中での負担軽減ポイントを増やすサポート

洗面台でも腰の負担が軽減できるよう折り畳みができ、軽くて持ち運びもしやすい椅子をプレゼントしました。

洗面台で折り畳み椅子を活用する母
立ったまま歯磨き等も足腰療養中の母にはつらいことなので、折り畳み椅子をプレゼントしました

人とのふれ合いを減らさないようサポート

また、足腰を痛める前の母は離れの私達の棟へ直接顔を出し孫達とふれ合ったりしていましたが、、、

別棟の私達夫婦と孫が住む我が家に訪れる母
土間を経由して段差を乗り越え、履物を変えて訪れるのは、足腰療養中の母には負担です。

直接足を運ばなくても我々と連絡方法を密に取れるようecho show8を活用してその頻度も少なくて済むようにしました。

足腰療養中の母とecho show8を使って連絡をとる
別棟に住む孫と直接ふれ合いにくる負担をecho show 8を活用して軽減する

echo show15を活用することで、この前会ったばかりのイギリスの孫とも、母の誕生日を祝う機会をとらえてふれ合うことができました。

足腰療養中の母の誕生日にecho show15で孫とふれ合い
出歩き人とのふれ合いがない分、echo show 15を利用して孫とふれ合う

後は、病院で習ったリハビリ法を続けているか、時に声がけをして確認します。

ただ、残念なことにこの時は病院にリハビリに行った時しかできていない、と言っていたので、”意識してもらう”意味で声掛けして正解でした。

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