家族の声と行動力で高齢者の高所作業事故を予防

高齢者の自分の体力を過信した行動 脳力を活かす

父はこれまで自分で農作業や家の周囲の手入れを行ってきました。しかし、年々身体が衰え、やれることも限られてきています。その一方、高齢者には負担の大きい無茶な高所作業をすることもあります。そんな兆候を見かけた時は、周りの家族等が事前に一声かけ、先に代わって行動することで父の高所作業による事故を予防します。一瞬の見逃しで寝たきりになってしまう、そんな危機感を胸に、家族も負担になり過ぎない程度で見守りが必要です。

身体を動かす意欲はそいではいけない

農繫期の何気ない会話の中で、「野菜の支柱作りで脚立から足を滑らせ転倒し暫く気を失っていた」と笑顔で語った父、土の上だったから不幸中の幸いでした。

畑で脚立から落ちて気を失っていたと笑顔で父から言われました。

「高いところの作業はやるから声をかけてね」と声をかけたものの、父は自分を過信することが多く、一昨年には秋の農作業の片づけで無理して風呂で倒れ、救急車で運ばれてしまいました。以降そんな恐れがある時は、声掛け以外に周りが率先して行動することも大切だと感じました。

空きは農作物の残渣の処理等やることが多く、高齢の農業者は無理をしがちです。

今年の父は、サツマイモも植えたので秋の収穫でまた無理をする可能性があります。そこで、本人に事前に了解を得た上で、子供達と私達夫婦で収穫をしました。

父は気を失うような転倒をしながら支柱を立て夏野菜を作っていたと思えば、次は収穫に手間のかかるサツマイモを作りました

季節によって行う高所作業:異様に高いガラス窓に日よけ

畑以外にも父が無理をする危険な箇所(高所)が家にあります。というのは、自宅には異様に高いガラス窓とそれを覆う日よけがあるです(;^_^A。夏場に使うため、毎年父は持ち出してきて高所で取り付けをします。

父は高さの高い窓ガラスを覆う日よけを付けようとしていました

すると、案の定今年も取り付けをしようとしているのを見かけました。

父が窓の日よけを今にも取り付けようかとしていました

声をかけると、その取り付け金具がうまくはまらないとぼやきながら脚立に登ろうとします。

父の高所作業を止めて、手こずって付けあぐねているのとは反対の右の掛け具を確認しようと近づきました。

自分がやるから任せて、と一声かけ脚立を登り取り付けられている右の掛け具をよく見てみます。すると、小さな木切れを干渉材にして取り付けてあります。

小さな木切れを調整に使いサッシに付けられた掛け具

父にこの掛け具の新品を見せてもらうと、正確には”外れないフック”というのらしいですが、すんなり取り付けられるヒントはパッケージにも書いてありません。

サッシへの日よけの取り付け掛け具は正確には”外れにくいフック”といいます

外れないフックを更に外れないようにするため、echo show8とヤカンの間仕切りで使った”はさんでガッチリ止まるフック”を2個買ってきました。

はさんでガッチリ止まるフック

すると、一発で取り付けれました。

”はずれにくいフック”を一発で取り付けできた2個の”はさんでガッチリ止まるフック”

もう片方も日よけを”はさんでガッチリ止まるフック”2個で止めて日よけを固定します。

日よけがしっかり固定

これで今後は、窓の大きすぎる南向きの父の部屋に日よけを簡単に取り付けでき、差し込む日光を遮断できます。

内側から見た日光を遮った日よけによる影

毎年やらなければいけない高所作業

我が家の垣根は道路のまじかにあり、ここに脚立を立てて剪定する父に車で通った私がヒヤリハットする出来事が何度かありました。

そこで、今年は父が脚立に登り剪定する必要はなく、このガーデントリマーで自分が垣根を剪定すると伝えてからとりかかりました。

父には脚立ではなくこのガーデントリマーで自分が垣根を切る、と伝えた上で作業にとりかかりました

ガーデントリマーの柄を組合わせ、垣根の道路側と最上面中心に剪定していきます。

ガーデントリマーは垣根の側面、最上面、どちらでもカットできます。

すると、脚立を使うよりずっと効率的に地上からの剪定ができました。

11月近くなのに蚊に刺されました。

筋力の維持も必要な高齢者

高齢者はできる範囲で無理をせず、負担を軽くして農作業や日常生活がおくれるようにしなければなりません。そのため、周りからの一声と行動で、安全領域の作業ができるよう環境を整える必要があります。

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