親から受け継いだ稲作を初めて数年は、何も分からず自分が引き継ぐ田んぼの”過去”の情報を必死でかき集めました。
紙ベースでの情報
救いのGoogle情報
そこで零細農家である我が家の田んぼの脇道でも巨大IT企業Googleがマップに載せてくれていたんだという事実を知り驚かされました。そしてその景色を代々引き継いでこられたご先祖様に思いをはせ、改めて尊崇の念を抱いたのです。
都会、あるいはスマートシテイー化された場所で済めば解決?
シンプルあるいは合理的に考える方は、少子高齢化なんだから人が少なくなっていく地方にお金を流すな!とか言い、”臭いものにはフタをしろ”的な発想で地方が荒廃していくことを是とするかもしれません。
ところが、そんな発想はどこ吹く風、日本人がかつて持っていた、誰もとり残すことのない持続可能な精神が、SDGSという言葉で世界に広まっています。更に米国巨大IT企業の万人に役立つIT技術の恩恵は、日本中どこでも人々が享受できます。
日本に必要な、誰もとり残さない持続可能な心
しかし、今の日本は、人のためになる、はずの農がグローバル化の名の下に置き去りにされ、多くの田園地帯が荒廃化しています。
そこで、巨大IT企業とまではいかなくとも、せめて彼らが提供するIT技術等の英知を結集して、”未来の人のために”農をより良く変化させれたらと考えます。
全国でクマの出没が頻発している事実が物語っていること
観察できる場所ではなくなった、観察する人自体がいない。自然と接する住宅街近くの田園地帯(野生生物との緩衝地帯)が荒廃化し、人間が立ち入れなくなっている程の状況が、クマ等野生生物の侵入を許すことに繋がっていると考えられます。
色んな動物がでた1年、後はクマがでないことを祈るしかない #イノシシ #カモシカ #サル #クマでるな pic.twitter.com/BP85kpFuyr
— アウトインドア派でいく (@nounoutoiki6) November 18, 2023
まさしく我が家の田んぼが、荒れた所有者不明の山林沿いにあるため、その脇道がGoogle ストリートビュー撮影車が通るのを渋るくらいの状況になっていました。
Googleストリートビュー撮影車が通れない程の道
イノシシがこんな風に地面を荒らして掘り返したところに雑草が伸び放題となっていました。荒廃的雰囲気が漂った道でした。
所有者不明の山林から木々が倒れ込み、道を塞いでしまう程の有様。さすがにストリートビューの撮影カメラが壊れちゃいますよね。
したがって、草や木々で普通の通行が難しかった上の赤の区間がGoogleストリートビューは10年以上も更新されていませんでした。そこには今はない我が家の田んぼのハザ入れや古民家も写っていたのです。
せめて、Googleストリートビュー撮影車が通れる道に
観察しながらの運動として田んぼへはインターバル速歩で向かい、その道中で見つけた異常は行政へ報告し、人が使える環境にと努めると、今年(2023年)になって、Googleストリートビューに、今まで見たことのない青いクリック箇所が表示されました。
そこで、早速押してみると、今までの古い写真(右)に加えて、最近の写真(左)が写し出されるようになりました。
Googleストリートビュー撮影車が通ってくれたのを実感
やったー、Googleストリートビュー撮影車が通った!何か蛍の消えた川に蛍が戻ってきたような、密かな喜びを感じました。加えてこのポイントの反対側を見てみることにしました。
更に山とは反対の南側も見てみました。
昔の写真には、負担の大きかったハザ干し作業のなごりが、一方、今の写真には負担軽減で苗を植えてない部分が見えます。
誰かの役に立つこと
大げさな言い方ですが、Googleストリートビュー撮影車が撮影した場所は、人が使える道として認めた証です。
価値は”人のためになっていること”
Google等巨大IT企業は、その規模に委縮しがちになりますが、彼らは、人のためになる事業を実直に行ってきたからこそ今の成功があるんですねぇ。
もし私が田んぼを引継ぐ決断をしなかったら、もし私が田んぼ周りの環境変化を気にも留めていなかったら、この辺りはイノシシが民家の近くを動き回る荒地になっていたことでしょう。
「子供の頃はススキ見る場所ではなかったのに」 子供の自転車においていかれながら、ふと思った。, #地方, #荒廃, #ススキ, #不安, #子供だった過去, #子供の未来、 pic.twitter.com/A2o6AOfvw4
— アウトインドア派でいく (@nounoutoiki6) December 3, 2023
そう考えるとGoogleストリートビュー撮影車が人の役に立っている道の撮影をしていること、と私のしてきたことがベクトルが重なった気がして、荒れた環境から人間社会を守ろうと、やる気がみなぎるのでした。
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