ChatGPTで農改善:コンバインR216S突起付ベルト交換

予防的なメンテナンス 脳力を活かす
農作業が終わった今だからこそ、ChatGPTもアドバイスしてくれた故障をしないための予防的メンテナンスを実施します

農家にとって農機具の修理は割に合わないと、その改善策をChatGPTに愚痴混じりに問いかけたところ、”予防的なメンテナンスをするといい”と返され、これに同調し来シーズンにトラブルが想定される突起付ベルトを筋力と脳を活かして修理交換してみることにしました。

  1. 中古品の利点
    1. 費用が安く済むのは当然
    2. 古い技術は素人でもメンテナンス可能
    3. 中古品の構造が単純なことによるメリット
  2. 予防的なメンテナンスの実施
    1. エアーでホコリを取る
    2. カバ-を外します
    3. 更に見えるカバーも外し、チェーンが完全に見えるようにします
    4. チェーンとその歯車を外します
    5. オイルホースの全体を若干右側へ動かし、緩めます①→②→③
    6. 前方裏側のオレンジカバーを外します
    7. カバーに隠れたネジも外していく
    8. デバイダー間を渡す手すりも外す
    9. 3か所のネジを外す
    10. 刃を外す
    11. ギアボックスの歯車のバネとプレートを外す
    12. 最も内側のカバーのネジを外す①②③
    13. 最も内側のカバーを横に避けて立てかけておく
    14. シャフト横固定バーの割ピンを外す
    15. シャフト横固定バーの2つのネジを取り引き抜く
    16. オレンジカバーとギアケース上部のネジ、各2つを外す
    17. ギアケースの下部を引き抜く感じで手前に引いて外す
    18. ギアケースの内部にホコリが入らないよう置いておく
    19. 稲搔き込みベルト(突起付ベルト)のボルト.コマ.プレートを下から外す
    20. 稲搔き込みベルト(突起付ベルト)の上部ボルト2こを外す
    21. パッカ内部のワラを掻き出し、エアーで仕上げる
    22. 搔き込みベルト(突起付ベルト)をシャフトまでくぐらせて外す
    23. 搔き込みベルト(突起付ベルト)を新品にする
    24. 稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)を換えたら付属品を元どおりにはめ込む
    25. ギアケースを点検
    26. 上部の繋ぎ目の汚れを落とす
    27. 下部繋ぎ目の汚れを落とす
    28. シャフトにグリススプレーを吹き付ける
    29. ゴムハンマーで外枠右を叩きながら下部シャフトを差し込む
    30. 上部シャフトに近づけ穴に差し込む
    31. ネジ穴の位置に合わせる
    32. ネジ穴を合わせ、ネジで固定する
    33. 全てのネジやカバーを撮った写真を参考に元どおりにはめ込む
  3. まとめ
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中古品の利点

私は、稲作に中古の稲刈機(コンバイン)を購入して使っています。なぜなら、始めた当初とても新品のコンバインを導入する余裕はなかったためです。しかし、中古の利点は安いだけではありません。

費用が安く済むのは当然

私のコンバインは250,000円(税込)しました。これでも新品は1,100,000(税込)することを考えると約20%の価格で済み、初期投資をかなり抑えられました。

古い技術は素人でもメンテナンス可能

数十年前のコンバインは半導体・コンピューターに制御されているわけではありません。しかし、その分比較的構造が単純な部分があるので、私のようなド素人でもセルフメンテナンス可能です。

中古品の構造が単純なことによるメリット

構造が単純だと、全体としての構造が大体理解でき、状態を理解するのに時間を要しない、というメリットがあります。したがって、予防的なメンテナンスも可能になります。

予防的なメンテナンスの実施

稲刈りで書き込み突起付ベルトがレールから外れ、そのベルトを応急的に戻すことはできていましたが、ベルトの突起の欠損は直さずそのままでした。

田んぼで自宅wi-fiを使い、スマホで調べても、突起ベルトは現場で直せそうになかったからです。

そこで、農作業が一段落したこの秋に来年の稲刈りに向けてベルトの交換をすることにしました。

エアーでホコリを取る

矢印のエアーでホコリを払っていきます

予防的なメンテナンスのため、まずはエアーでホコリを払う
エアーでホコリを取りまくります。そして、エアーの下側に見えるのが今回交換する稲の掻き込みベルト(突起ベルト)です。

カバ-を外します

一番外側のカバーを外す
一番下の白いネジを外せば、簡単にデバイダーの一番外側のカバーを外せる

更に見えるカバーも外し、チェーンが完全に見えるようにします

一番外側のカバーを外した状態
5か所の金ボルトを外せば、更に2番目のカバーを外すことができる。

チェーンとその歯車を外します

チェーンと歯車を外す
一番上の青の矢印の右側のプレートとスプリングを伸縮させれば、チェーンにたわみができて、一番下の歯車と共に外すことができる。

オイルホースの全体を若干右側へ動かし、緩めます①→②→③

オイルチューブを緩める
オイルチューブが張っている状態から①②③の順で緩めていく

①→②の拡大写真

緩める①②部の拡大写真
オイルチューブの①②の緩める部分を拡大した写真

→③の拡大写真

緩める③の部分の拡大写真
オイルチューブの緩める③の部分を拡大した写真

前方裏側のオレンジカバーを外します

デバイダー左部裏カバー
デバイダー左部裏カバーを取らないと、デバイダー両端を結ぶ手すりを外すことができない。

カバーに隠れたネジも外していく

デバイダー手すり左ナットを外す
デバイダー左部裏カバーを取ると手すりを左で固定しているナットが見えるので、これを外す。

デバイダー間を渡す手すりも外す

手すり右側のナット
手すり右側のナットを外せば、手すりが取れます。
手すりと刃を外す
手すりを外したら、足元の作業をしやすくするために、稲を刈る刃を外します。

3か所のネジを外す

刃は3か所のネジで固定されている
この位置の両サイドと真ん中部分のボルトを外せば稲刈りの刃が取れます。

刃を外す

刃を外す
稲を刈る刃は3か所のボルトでコンバインのフレームに固定されています。

ギアボックスの歯車のバネとプレートを外す

バネとフレームを取る
裏のピンを抜くとプレートが外れ、同時にバネも外れます。

最も内側のカバーのネジを外す①②③

最も内側のカバーとギアケースを分離
上記の内側のカバーの3か所のボルトを取ると、ギアケースから分離できます。

最も内側のカバーを横に避けて立てかけておく

外した最も内側のカバーは横に立てかける
オイルチューブが付いていることから、ギアケースとの完全分離はできないので、横に立てかけておきます。

シャフト横固定バーの割ピンを外す

シャフト横の固定バーの割ピンを取る
突起ベルトの中心を通るシャフト横にある固定バーを外すにはまず割ピンをラジオペンチ等で外す。

シャフト横固定バーの2つのネジを取り引き抜く

固定バーの上部とギアケースを結ぶネジ2つを外す
シャフト横の固定バーの割ピンを取ったら、ギアケースとを固定しているネジ2つを外し、固定バーを外すことができる。

オレンジカバーとギアケース上部のネジ、各2つを外す

オレンジカバーとギアケース上部のネジ、各2つを外す
オレンジカバーを固定するネジ2つを外さないと、本体から伸びる上部シャフトとギアケースを繋げるネジ2つを外すスペースができないので注意すべし。

ギアケースの下部を引き抜く感じで手前に引いて外す

差し込んでいる上部と下部のシャフトからギアケースを分離させる
上部の2か所(ギアケース)のネジを取って、全体を手前に引くと上部と下部のシャフトが抜けてくれる

ギアケースの内部にホコリが入らないよう置いておく

ギアケース
外したギアケースをシャフト差し込み穴からホコリが入り込まないように置きます

上下シャフトから分離後のギアケースです

ギアケースを取った状態の上下シャフト
グリースが大量に付着しゴミが付きやすい状態です。仮に、ワラ等が付いてしまってる場合は丁寧に取っておきます

稲搔き込みベルト(突起付ベルト)のボルト.コマ.プレートを下から外す

稲の掻き込みベルト(突起付ベルト)の下部
搔き込みベルト(突起付ベルト)がボルト.コマ.プレートで固定されているので、スパナでボルトを外し、ベルトを緩める。

稲搔き込みベルト(突起付ベルト)の上部ボルト2こを外す

稲の掻き込みベルト(突起付ベルト)上部のボルト
稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)の上部に2つのボルトでシャフトを挟み込むようにオレンジのカバーがしてあります。そこで、スパナでボルトを取り外しました。

パッカ内部のワラを掻き出し、エアーで仕上げる

パッカ内部を掃除
オレンジ色のカバーを外すとパッカ内部が見え、仮に、ワラ等のゴミがあるならラジオペンチやエアーで取ります。

搔き込みベルト(突起付ベルト)をシャフトまでくぐらせて外す

稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)をオレンジ色のカバーを内側に通しながら外す
シャフトの先端から稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)を取り除けるので、カバーをベルトの内側に通しながら外す。

結局、突起付ベルトは、2か所も突起部分が欠損してました

取り外した稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)
当初思っていた1か所ではなく、2か所も突起が欠損した状態でした。

搔き込みベルト(突起付ベルト)を新品にする

新品の稲刈り搔き込みベルト(突起付ベルト)
ネットで予め買っておいたものです。しかし買った時点でまさかここまで交換が苦労するものかとは想像つきませんでした。

稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)を換えたら付属品を元どおりにはめ込む

稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)の新品を取り付け
稲の搔き込みベルト(突起付ベルト)を取り付け、元通りにカバー、ボルト、コマプレートを付けなおす。

ギアケースを点検

ギアケースを点検
シャフトがはめ込まれていた穴にホコリ等のゴミが入り込まないように、まずは横を向け、シャフト穴中心に点検をする。

上部の繋ぎ目の汚れを落とす

ギアケース上部の繋ぎ目
ギアケース上部の繋ぎ目の穴周りには、グリースと共にゴミもいっぱいです。そこで、横から丁寧に取り除きます

下部繋ぎ目の汚れを落とす

ギアケース下部の繋ぎ目
ギアケース下部の繋ぎ目の穴周りには、グリースが大量に付着していると共に、ゴミもいっぱいに付いているので、横から丁寧に取り除く

シャフトにグリススプレーを吹き付ける

シャフト2つにグリススプレーを吹き付ける
シャフト2つは今後長時間ギアケースに収まり、コンバインをの動きを司る重要な役割を果たす。そのため、たっぷりとグリススプレーを吹き付けておく必要がある。

ここで、シャフトを差し込む際にシャフトと外枠の感覚のバランスを考慮する

下部シャフトとその外枠のズレを頭に入れておく
下部シャフトとギアケース下部をうまくかみ合わせるため、このシャフトの傾きを頭に入れておく必要がある。

少しのズレでもハマってくれないので、バランスを補正する必要があります

左上に見えるギアケース下部とその下からのシャフトの繋ぎ目の様子
ギアケース下部とその下から立ち上がっているシャフトは、シャフトの刃の溝だけではなく、その外側部分両方がうまくはまり込まないと元通りにできない構造になっています。

ゴムハンマーで外枠右を叩きながら下部シャフトを差し込む

ギアケース下部とその下からのシャフトの取り付け
内側にあるシャフトにうまく穴をはめ込むと「ゴッ」というはまり込む音がし、シャフトの外側は右側に偏っているので、写真右上の矢印の方向からシャフトの外側を叩き、手で押さえ込みながらはめ込む。

上部シャフトに近づけ穴に差し込む

ギアケース上部をシャフトにはめ込んでいる様子
下部シャフトがギアケース下部の穴に収まれば、上部シャフトがギアケース上部にはめ込むことができます。

ネジ穴の位置に合わせる

上部シャフトに上部ギアケースを近づけ、ネジ穴を合わせる
このようにネジ穴が接することができない場合は、下部シャフトとギアケース下部がうまくはまり込んでいない状態なので、下側のはめ込み作業を再度やり直す必要があります。

ネジ穴を合わせ、ネジで固定する

ネジ穴を合わせ、ネジで固定する
ネジ穴がぴったりと合ったらネジで固定する。ここがうまくいかない場合は繰り返しになるが、下部シャフトの繋ぎをやり直すことから再度スタートさせる必要がある。

全てのネジやカバーを撮った写真を参考に元どおりにはめ込む

修理前に写真を撮っておくことの重要性
どう組み立てられているか、事前に写真に撮り、後で確認できるようにしておきます。

まとめ

ギア付近の部品は一体型で重いので、筋力を活かすにせよ腰を痛めないよう、腰より上の位置になるべく部品を持ち上げてから行うといいです。あとは、元の部品の設置位置を覚えておくために、先にスマホで全体の写真を撮っておく必要があります。

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