買い物難民となる前に

父の免許返納により、私がオーナーとなった軽トラ 脳力を活かす
父が買い物の足としていた軽トラですが、免許返納により三輪車に変りました、しかしこれには問題が、、、

『父が買い物難民になった経緯』

自身の不安

私の父は80代の高齢者、今年7月に免許を返納に警察署に行きました。緑内障のため見づらく、何か事故が起きてからでは、と感じての賢明な判断だったと、私も免許返納の付き添いに行って思いました。

退路を断つ

せっかちな父は返納より前には、頻繁に通う歯医者を比較的近いところに変えて、自分の軽トラを私に譲り、買い物仕様の自転車まで買いました。しかし、これが後に予想外の展開になりました。

父の免許返納により、私がオーナーとなった軽トラ
父が買い物の足としていた軽トラですが、免許返納により三輪車に変りました、しかしこれには問題が、、、

悲しい現実1

今年はひどい猛暑で、とても上のような三輪車では一番近いスーパー(距離:1km)に行くまでに生命の危険を感じる程になってしまいます。

2013年夏の屋外が、炎天下になっている様子
ほぼ毎日屋外が炎天下のため、自転車を使って1km離れたスーパーへ父が買い物に行くことは無謀な状況となってしまい、父は買い物ができない買い物難民となってしまいました。

悲しい現実2

自転車は1回歯医者に行くのに使ったきりで、その後は使えない天候が続き、頼みの父の妻(私の母)も定期で父の買い物に連れて行くのには抵抗があるらしく、すぐに父は買い物難民となってしまいました。

『私が父の買い物支援をすることに』

買い物支援で見た光景

2世帯で同居している私としては、そんな父を見るにつけかわいそうになってしまい、土曜限定で買い物に連れていくことにしました。

ご老人だけでの買い物が多い現実

そして初めて買い物支援の日、色々衝撃を受けました。まず、意外と老人だけで買い物をされている方が多いのです。

ご老人ご夫婦

夫婦で連れだって車で買い物に来る方や、中には車いすとドッキングしたカートで夫にかごに入れる商品を指示する足の不自由な奥様等もみえました。

ご老人のおひとり様

そして、入口のベンチにはタクシーを待つ老人の列、まだ父は恵まれているのかもしれません。

ご老人の買い物の課題

ご老人の買い物を見るにつけ、それは生きるためでもありますが、生きがいでもあるのだとを感じました。しかし80代の父の買い物は、一個一個吟味するので他の方の邪魔にならないためにも長い時間と広い空間が必要です。

買い物支援で父と同行時、ネットで買える大きな清涼飲料水までスーパーで買っている父の様子
清涼飲料水は、ネットで買えばその分買い物にかかる時間、大量の物量による買い物の手間を省けるので、amazonでネットでの買い物可能、高齢者でも操作のしやすい、というecho show15を買ってあげた

同じものを買いたいという客にとってみれば、空間をとられ邪魔な存在になってしまう。

すいかの購入を検討する父
この光景も時間を止めたようにしばらく続きました
サンマの購入を検討する父
この検討風景も時間が止まったようにしばらく続きました
『買い物時スペースを占有してしまう問題』

私が平日に買い物支援してあげれるなら、もっと空いている時間帯で買い物をさせてあげれるのかもしれないのですが、農作業も含めた仕事の都合上、平日ではない休日の一日しか動いてあげられないのです。

大量買いをしたため、レジ後の梱包テーブルを長時間占有してしまっている父
買い物時にカートを引いたまま商品の陳列棚あるいは買い物後に梱包スペースの前に長時間にわたり占有してしまっている場合は、他の利用客への迷惑を考え買い物支援をしている同行者が邪魔にならない場所に移動させてあげるといいです。

ですが、空間の問題については本人は歩行器替わりにカートを押していたので、混んでいる商品コーナーで父が吟味する時は、私が近寄ってカートだけを人通りの少ない付き添いの私が移動させることで解決しました。

『買い物の物量の問題』

結果として上記の量を1時間で買ったのですが、たとえ父が自転車で来れたとしても、果たして父の持つ三輪車でこれだけのものを運べたかは疑問です。

父が車の代わりに買った三輪車
父が買い物用にかった三輪車ですが、酷暑もあって使える機会は限られたものになっています
『買い物に時間がかかる問題』

残る、買い物に時間がかかる問題、買い物量が増えてしまう問題については、公共交通機関のバスや電車の時間に合わせて利用する高齢者や、私の父のように自転車で買い物をしている高齢者が抱える問題です。

適度な買い物とは?

無理のない買い物の時間と量

介護予防のポイントは、①生活習慣を整える(快眠,快食,快便)、②運動、③社会との接点、と言われています。③の社会との接点は、買い物が一番身近ですが、適度な時間・量になるようにしないと無理な買い物になってしまいます。

ほどよい社会との繋がりを目指す

これに付き合える家族は果たしてこの高齢化社会の中でもどれだけいるのでしょうか。かといって何も高齢者の買い物を否定しているわけではありません。自分で購入するものを考え、店員に聞き、手にとり会計をし、積み込むことには脳を使う機会が多く、特に高齢者に良い刺激になる面もあります。

身体も林の竹も有効活用
できる限り身体も環境も活用しないと劣化してしまいます

ただ、高齢者の判断・行動が、サポートする者含め周囲との軋轢となってしまうのは避けたいところです。

買い物支援で父と同行時、ネットで買える大きなボックスティッシュまでスーパーで買っている父の様子
ボックスティッシュは、ネットで買えばその分買い物にかかる時間、大量の物量による買い物の手間を省けるので、amazonでネットでの買い物可能、高齢者でも操作のしやすい、というecho show15を買ってあげた

ですから、せめて大きな物、あるいは専門店で売っているような物に関してはネットショッピング等を利用し、買い物の負担軽減を図る必要があると思うのです。

ほどよい社会との繋がりの一助

そこで、シーンを変え、echo show15で一部かさばる物を買い物をする試みを始めました。ちなみに、Amazonでは野菜、肉、魚も注文できるのでスーパーに揃う商品群に類する商品全てをAmazonで買い物することも可能なようです。

【echo show15 結果:買って正解→大きな雑貨・飲料等はamazon prime会員の私のアカウントに登録し、配送先・支払方法だけ父の住所・クレジットカードにしておけば、大きなものを運ぶ手間も減り、実際の店舗での買い物支援の時間も短縮できます。生協やスーパーでもネットスーパー事業に参入しつつあるので、今後はそういったツールで買うことができるようになれば、投稿にてご案内いたします】

農の秘める、ほどよい社会との繋がり

反対に売る側に立った時、特に近くに買い物をするところがないところでは、農家による無人販売を有効活用することで高齢者の新鮮な野菜の買い物支援に農家が一役買えれるのではないかと思います。

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