農地での焼却処分は地方自治体の条例で制限されていない限り、農作物の残渣処理としてする分に限り合法です。しかしながら、近隣の方を退避させるほどの火煙になるのなら、堆肥で活かした方がいいケースもあります。今回、サツマイモの収穫後に大量のツルや葉の残渣が残ったので、腰を痛めないよう身体に配慮かつ周辺環境にも配慮し、堆肥化してみようと思います。
田畑の近くで住宅に住む際に覚悟すべき事:農業残渣の焼却
田畑では、農作業により残渣(農作物のゴミ)が発生するため、法律で特別に農業者にそれら残渣の焼却が許されています。そのため、田畑の近くに新たに住む場合、多少の残渣の焼却は覚悟しなければなりません。
住宅が近くにある場合の田畑を管理する上での配慮
勿論、農業者側も住民が退避が必要な程の火と煙が出る焼却はできる限り避ける配慮が必要です。
堆肥化への道
そこで、私の場合は父母の代わりにサツマイモ掘りをしてでた大量のツルと葉を堆肥化することにしました。
たくさんの収穫と共に、これだけのサツマイモのツルと葉の山が副産物としてでました。
第一段階:サツマイモのツルと葉の切断
ツルと葉を切る
まず、穴を掘り、この中にサツマイモのツルと葉が分解されやすいようにそれらを切ります。
道具を活用し効率化
妻が、腰の負担軽減を図るため、義理の父から借りた自動押切機で切断を始めました。
男性の力を活かして効率化
かなり効率的にできます。ただ、妻がこの自動押切機を使っていたのもここまでで、一度にたくさんのツルと葉をつかみ取って切断できる人が使ったほうがいいと、私に代わるよう言ってきました。
そのため、言われるがままにたくさんのツルと葉を持ちながら自動押切機を使うことにしました。
ネーミングが斬新ですね。でも、実際は動力でなく、人の力を活かして完全手動化で切るんです。
第二の負担軽減のための道具は米づくりのための道具を流用
手で取ってを握りながら、もう片方の手で残渣を台にセットし、下に降ろして切る単純な構造です。腰の負担の軽減のために、自動押切機の下には米のふるい機の網を置いて揺らすためのローラー作業台を活用して高さを腰の負担にならない位置にしています。
共助しあいながら役割を分担して作業をする
一方で、妻は鎌でやり始めました。これは腰が疲れてしまう方法ですが、腰痛実績のある私を気づかってくれたのでしょう、ありがたく私は妻の負担軽減のためにも、自動押切機を活かし効率的に作業をはかどらせることにします。
しかし、かといって自動押切機もそうですが、鎌も自分の手を巻き込まないよう、焦らず気を抜かず行う必要があります。
ラストは効率が良く腰の負担にならない位置で作業できる私の独力で進める
それからある程度作業を進めると、私同様腰の弱い妻は先に休ませ、私が残りを自動押切機で効率的に処理し、どんどん切り穴に入れていきました。
雨ニモマケズ
すると、それまで泣き出しそうだった空からぽつぽつと雨粒が落ちてきました。
ツルと葉の切断工程終了
しかし、雨が本格的に降るまでに全てのサツマイモのツルと葉を切り、穴に入れることができました。
第二段階:サツマイモのツルと葉を堆肥化のため埋設
鍬とヌカを用意
後日、晴れの天気がある程度続いた日にサツマイモのツルと葉の埋設を始めました。
ひたすら踏む
まず、このようにツルと葉がかさばっているので、踏んで穴に埋め込みます。
ヌカをまく
そこに、精米の時にこのような時のために活かそうと取り置きしておいたヌカを上からまきます。
全体にヌカを広げる
そして、できるだけまんべんなく全体を覆うように振りかけていきます。
土をかけていく
更に、予め埋設のために横に寄せておいた土を鍬を使ってかけていきます。
完了
このようにしてある程度ツルや葉が見えなくなるまでにツルや葉を埋めました。
後は微生物に委ね、来期の作物を作る際までに堆肥化するのを待つばかりです。
まとめ
周辺の住民や環境に配慮しながら農作物の焼却はできるだけ控えるために、堆肥化をしてみました。しかし、それにより新たに自分の身体に無理な負担がかかってもいけないので、自動押切機のような道具を活用しながら腰の負担にならない位置にして作業を効率化することも重要です。
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