本来しゃがむような低い位置の草の除草を無理なくできる(農作業でいうかっちゃんのような)道具がありますが、脳を活かし作業の対象物を低い位置ではなく身体に負担の少ない高い位置を見つけて作業位置とすることが、身体を生かしていくためには重要です。勿論、草のようなものでなく動かせる対象でなくてはいけませんが、心がけ一つのことなので、どんな作業・場所でも落ち着いて取り組める作業位置があるはずです。そんな作業位置をぜひ見つけていただければと思います。田んぼの作業を例にご紹介します。
”高い畦道”を有効活用
棚田の土手は2枚の田んぼの間の畦道が高いので、下の写真のように田植え時にはこの高い畦道を腰に負担がかからないよう苗箱の置き場として有効活用します。というのも苗箱をできるだけ腰に近い位置で引き付けて持てるようにするには、この畦道がちょうどいい高さとなり、持ち上げた苗箱を最短距離で身体に引き寄せるのにも適当な位置だからです。

上記の高い畦道に電気柵の雨よけ棚を設置し有効活用
正面に見える山からイノシシが侵入するため、電気柵を設置し、その起動ランプで電気残量を道路からでも監視できる必要性が生じました。そのため、道路から見えるよう高い畦道上に更に電気柵用雨よけ棚を洗濯の物干し竿をDIYして設置したのです。

更に上記電気柵用雨よけの棚を、置き棚として有効活用
無くしやすいものや汚したくない物を置く棚として
周りに手軽に置けるようなスペースがないので、立ったまま軍手や花鋏、鎌等を電気柵周辺に置けるようスペースを工夫して作り、無くしやすい物や汚したくない物をそこに置いていつでも手に取り、利用できるようにしてあります。

休憩時の飲食物置きとして使用
こうして水筒を入れたマンティスバッグも置けます。このような地面に置くのはためらってしまうような物でも、腰の辺りの取りやすい位置に置いて見やすくしておけば利便性が良く衛生上にも安心ですね。

立った状態で楽に給水
休憩時、立った状態でマンティスバッグから水筒を取り出しやすくするには、こうして上にあるポールにマンティスバッグを引っかけておきます。すると、チャックも簡単に開き中の物が取り出しやすくなります。

マンティスバッグはポールや首にかけた状態からだと取り出しやすい
すると、こうして水筒等も取り出しやすくなります。身体にもこのように引っかけた状態から水分補給がしやすいので、マンティスは日頃から重宝しています。

小さな運搬道具”一輪車”を有効活用
小型のコンバインを始めとする農業機械は中途半端に低い位置にあるので、給油をしていると腰にきます。そのため、こうして給油の支えになる一輪車を重宝して使っています。できる限り給油口に一輪車を近づけて給油することが腰に負担をかけないようにするためには必要です。

大きな運搬道具”軽トラの荷台”を有効活用
軽トラの荷台は適度な広さなので、その高さと広さを活かして対象物をここに置いて作業することで腰の負担軽減になります。先にご紹介した一輪車と同様に動かすことのできる作業台となるので、自宅でも圃場でも活用できます。
おはようございます。今日も準備運動で1日がスタートしました。軽トラを稲刈りした時のままにしていたので、週末に片付けをして、藁を結いました。 pic.twitter.com/Z4lBinlafq
— アウトインドア派でいく (@nounoutoiki6) October 6, 2024
まとめ
重いものほど腰の近くで持つ等、自身の身体の負担を考え、腰を守り活かせる作業位置を見つけるのに加え、適度に給水する等のセルフコントロールが昨今の猛暑が続く夏場には特に重要になります。気楽に安全に置ける場所を地形や道具を活用して発見するなり作ることが重要です。
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