昔からあまり会話がなかった父方の叔父が、久しぶりに話しかけてきました。何でも、長年人に貸していた田んぼを返してもらい、自分で畑を始めたい、というのです。田んぼだったところですぐ野菜ができるかについては!?でしたが、叔父は我が家にあるトラクターを秋か春に貸して欲しい、と言うので二つ返事で了解しました。稲作シーズンが終わり私にとってはインターバル速歩を最もする秋になった頃、再び叔父がやって来ました。そんな高齢の叔父の初トラクターの運転チャレンジをインターバル速歩をしながら見守りした記録です。
叔父がトラクターに乗ったことがないことを知る
そう言われたのが夏の終わりころで、秋の田起こしは早々にして叔父からのトラクターを借りる日程連絡を待ちました。すると、ある日自宅に来て乗ったことがないと言うので、一通り操作の仕方を伝え説明書を渡しました。
圃場まで持っていくことを依頼される
そして、叔父が帰った日、叔父は説明書を読んだのでしょう。スマホに連絡があり、慣れないので圃場までトラクターを持ってきて欲しい旨の連絡がありました。
叔父の圃場までの難所①:交通量の多い道路
無理もない話で、叔父の圃場に行くには交通量の多い道路を渡る必要があります。
叔父の圃場までの難所②:私鉄の踏切
そして、更に叔父の田んぼの前も通る私鉄の線路を渡る必要があります。
叔父の圃場までの難所③:細い車道
また、踏切を渡ったとしても他の車をかわす道路脇のスペースも十分ではない小道が続いています。
こちらの事情も伝えた上でトラクターの運搬を了解
そこで、日にちは約束できないものの、週末の時間の空いた時間ならということで了解しました。
インターバル速歩が、自分のため+相手のため
ところが、その日以降くる週くる週雨ばかりで日差しに恵まれませんでした。とりあえず、大丈夫か毎週末、インターバル速歩で確認することにしました。
翌週は、うーん、雨の降った後の圃場の状態で水がついちゃってました。
渡る道路も運悪く工事中で落ち着いて機械を動かして移動させれる状態ではありませんでした。
結局翌週の田起こしは困難な状況を写真付きSMSで伝えて断念
そこで、叔父にはその旨を伝えて田起こしはできる状態にないことを伝えました。
翌々週も田起こしは雨で断念
更に、翌々週にインターバル速歩で寄った際も雨が降った直後でした。
見た目にはぐちょぐちょではないですが、ところどころにある水たまりを見るとかなり水を含んでいるのが分かります。
その後の時間帯も、雨がしばしば降ってきたのでその週も諦めました。おそらく、叔父も当然やれないと感じていたことでしょう。
年末忙しい私自身の状況と葛藤
帰り際、コンビニで買い物をしながらこのような調子では今年耕すのは無理なのではと考えました。
その旨叔父に伝えしようか考えましたが、やはりせっかく人生初チャレンジをしたいと考えられたのだから、できるだけ早く作物を作る準備を完了させ安心したいだろうと思い、翌週まで待つことにしました。
21日後にようやく晴れ、叔父の田んぼにトラクターを運ぶ
すると、21日後の週末は晴れました。土曜にインターバル速歩で見にいくと圃場も乾いていたので、トラクターを圃場に持って行き、急いで叔父に連絡しました。
翌日早速叔父が初トラクターにチャレンジ
すると、待ちかねていたのでしょう。翌日には初のトラクターでの田起こしをしたようでした。
田起こしできなかった期間の叔父の脳内シミレーションが活きた!?
しかし、初チャレンジなのに思いのほかきれいに耕してあります。きっと田起こしできなかった間に説明書やYou tubeで勉強されていたので、これだけ早くきれいに耕せたのでしょう、パチパチ👏。
高齢者の初チャレンジは慌てず段階を踏んですることが大切
叔父は元々、家の近くの畑で管理機で土を起こしながら野菜を育てられていたので、耕すのに慣れていたということもあるかと思います。しかし、隣の方の田んぼと比べても遜色ない程に仕上げているのを見ると、やはり事前の脳内シミレーションが活きたと思われます。
また、心の余裕もできていたのでしょう、耕した後には雨対策もされていてトラクターに気を使っていただいていました。
そして、更に驚いたのが翌週末に、最初に挙げた道路や線路等の難所を通り叔父自身がトラクターを洗った状態で持ってきてくれたことです。
その後、インターバル速歩で叔父の田んぼの様子を見た際には、前の借主の置いていった雑草の束が片づけられていました。
更に、排水口も圃場が乾きやすくするために溝が切ってありました。
まとめ
叔父は初めてのトラクターの扱いでも田起こしできなかった期間に脳を活かしシミレーションしていたことで、うまいこと田起こしできたものと思われます。また、そこまでする原動力の奥には、やはり農作業と収穫の魅力(農力)が働いているんだろうと思います。いずれにせよ、高齢者含め好きなことで初チャレンジに取り組んでいる方を見守る際は、必要最低限のサポートをしながら相手を尊重して見守る姿勢が大切だと改めて感じました。
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