農地の手作りの橋が手直し直後に人を助けた話

祖父が作った橋を手直し 脳力を活かす

私の投稿は全て実話であることは申すまでもない話なんですが、自宅から農地(畑)に渡るための祖父手作りの橋に組まれた石が落ち、そこにぽっかり穴ができてしまいました。そこで、私の脳と息子のなまった筋肉を活用し手直しすると、直後に、おそらく数十人~数百人(私有地なのに!?)の子供が緊急で通るはめになり胸をなでおろしたという話です。

祖父は何でも作った人でした

今は昔、亡き竈職人(今でいう左官屋)をしていた祖父が作った50年前の畑と自宅を結ぶ手作りの橋がかなり古くなってきて、一部の石を詰めた部分の石が川に落ちてしまいました。そのため、小学3年の娘や納屋に自転車を入れている中学1年の息子、更には毎日畑に通う高齢の両親がこの穴でくじいたり骨折したりしてはまずいと思い、私の脳と息子の筋肉をフルに活かし修理することにしました。

修繕必要箇所チェック

縦で引いた赤線の2番目の枕木も腐りかけているので交換が必要ですが、今回は手前の穴が空いた右・左の2か所の隙間の穴の石が完全に落ちているのでここを手直しします。

手前にはまっていた石が左右共に抜け落ちている

落ちたい石の状況を確認

上の空いた穴からも落ちてしまった石が見えました。この写真では見づらいですが、穴の大きさからいくつかはピッタリはまりそうでした。

石の状況確認

川から石を拾いはめてみる

運動不足で家で寝っ転がっていた息子に手伝わせ、石を拾い持って来させる。しかし、この時右端の笹の下にカモフラージュ色ではまっていたコンクリートの板が後に修繕の妨げとなることは、この時は知る由もありませんでした。

仮に石をはめてみる
人の力を活かす!!
人の力を活かす!!

しゃがんで石を探し持ってくる腰に負担のかかる作業は子供にアウトソーシングし、それを組み上げたりは手指巧緻性で子供に勝る大人がします。

軟弱者は外す

仮にはめ込んだだけなのに、軟弱な息子は服が汚れたと言い、早々に家に逃げ戻るのでした。(;^_^A

家に逃げるように戻る息子

土台のコンクリートを洗う

土や砂利が土台に付いているので、ペットボトルに入れて持ってきた水で洗います。

土台のコンクリートを洗う

はめ込む石も洗う

はめ込む石もコケや土が付着したものばかりだったので全て洗いました。

はめ込む石も洗う

ん!?でも待てよ

ちょっと気になることがありました

コンクリートまで用意したのに、この石をそのまま入れてコンクリートで固定しても、穴側に傾いたら石の厚みのない側面からまた落ちていってしまう感じです。

一部の石は厚みが足りず、再び落ちていってしまう可能性がありました

石同士の安定性を再確認

しかも、下に落ちず残ってたのでベースにしようとした2つの石の内、右の石の安定性を触れて確認してみると

石同士の安定性を確認

右端の石がその下のカモフラージュ色のコンクリートの塊と共に下に落ちていってしまいました。

思わぬ箇所の石が落ちていってしまった

不安定な部分を固定

そのため、仕切り直しでその石を水で洗いました。ブロックについては、見た目安定しそうな形でしたが、これを裏返すと

一件安定した形のコンクリートの塊

こんな凹凸のある状態でした。そこで、置かれていた箇所に凹凸にはまりそうな瓦の破片を置いて安定させることにしました。

コンクリートの塊の後ろは凸凹で安定性なし

石を”安定した方向”に組み上げていく

全ての石が当初あったように横並びでは厚みのない側面からまた落ちて行ってしまいます。そこで、並べながら最も安定する石の方向を探っていきます。

石を安定した位置に組み上げる

隙間の狭い左は石を横向き、広い右は斜め又は縦向きに石をはめる

全体が横の石と組み合わせて安定している側面もあるので、隙間と隣の石との間隔を考え合わせながら再び組んでいきます。

見た目ではなく、実用性重視で石を組み上げる

コンクリートで隣の石同士を繋げる

何かのひょうしで連なって落ちていくのを防ぐため、隣の石同士を水中コンクリートで繋げます。

コンクリートで隣の石を繋げていく

前回、田んぼの用水路の補修で活躍した水中コンクリートを今回も活用しました。しっかり安定させれています。

水中コンクリートを活用

事件発生!

娘が帰宅すると、いつもは通れているこの通学路が工事車両で塞がれていたらしいのです。

工事で塞がれ通行止めになっていた通学路

それより先の家に帰る足止めされ小学生達の分団が、足止めされていたらしいのです。

娘の通う小学校キャップ

そして、生徒を誘導する先生が迂回できる道が少し先にあるのに子供達を我が家の橋と畑を通らせ、先ほどの工事箇所の先に行かせ帰らせたと言うのです。

小学生の通学路が工事で足止めされ、代わりに私有地をよう先生の指示

帰ってその話を聞き驚きました。当時騒ぎを聞きつけた母がかけつけ、事後の通行を了解したというのですが、母は何かあっても責任を取れません。帰宅後工事現場を確認しに妻と行ってみると、ご迷惑をおかけします、の看板ばかり目につきます。

通学路を塞いでいた工事

最も目立つところにはこの看板がありました。

工事業者の誠意が感じられない看板

そして、唯一の通行止めの看板は見づらいところに立てかけてあります。

見にくい箇所に掲げられた通行止めを示す看板

工事関係者に対し、その場しのぎの対応に憤りをおぼえました。大げさと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、我が家の橋の以下のような場所が腐り子供が落ちてケガをした、なんてことになったら誰が責任をとるのでしょうか?

腐りかけた橋の一部

そこで、発注者の県には上の写真と共に以下の写真と改善を促すメッセージ送りました。

工事発注者に工事の改善を促すメッセージ

まとめ

アクシデントがある前の週に、娘と登下校し通学路の安全を確かめるよう促す小学校の参観日があったのに、このような対応で学校側にも憤りを覚えました。しかし、何より、小さな小学生ならゆうに足を落としてしまうような我が家の橋の穴を直前に修繕しておいて、何事もなく良かったです。

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