大根や白菜が高齢者を動かす農力になる

耕すゆくえを見守る母 農力を活かす
足腰を痛めていたので、動くことにおっくうになっていた様子ですが、徐々に回復し野菜づくりに励みたいと思いだしたようです。

母は足腰が不調で、畑を耕すのが困難な状況ですが大根と白菜を植えたかったようです。そこで父に畑を耕すのと畝づくりをお願いしたものの、父に体力の低下を訴えられて断られ、事が進まないことを嘆いていました。そこで、大根や白菜が高齢の母と父が動くことに繋がる※農力になるよう環境づくりをしました。

足腰を痛めて以来初めて、農作業を再開したいとの思いを伝えられました

※農作業を目的に人間を動かす力(いきがい)

父の農力が再び芽生える

父のところに行くと、今年の夏の酷暑でバテたのか気力が萎えた様子で、私が耕す旨を伝えても気のない返事をするだけでした。

気力が萎えた様子の父
母からの畑を耕す依頼を断ったのもうなずける様子でした

元肥を入れてから耕して、と母に言われ肥料の前にいると父登場!

私が初めて父母の畑を耕すことに気になってる様子の父

父の農力始動

農を語りだす父

すると、杖で指し示して解説を始めました

杖で指し示し語り出す父

ざっくり指導

『化成肥料と苦土石灰を二袋づつ』「はぁ」

化成肥料と苦土石灰について語る父

ざっくり指導終了

『牛糞堆肥も二袋』引き継ぎ完了。「えー!」

堆肥について語りだす父

従順に肥料をまく息子

父に言われるがまま肥料をまくことに。やりかた分かんない、エイ、ヤ―、ドバッ

父に言われた量の化成肥料を降った私

苦土石灰、エイ、ヤー、ドバッ

苦土石灰も入れます

牛糞堆肥、エイ、ヤ―、ドバッ

堆肥も入れます

母の脳力が少し芽生える

「エー!お母さん、いつの間に」

様子を見に来た母

母のだいたいの指導

「どこまで耕す?え!そこまで?」

管理機で耕します

大体耕したので、畝を作ります。

土がふっかふかになりました

母のざっくり補足指導

母からの『奥の大根一列は高く畝作って、あとの白菜の二列はそこまで高くなくていい』というお言葉通りに作りました。

母の言う通り畝を2つ作りました

父の筋力芽生える

後日、肥料を買いにいきたいと父が言うので連れていくことに。車庫に行く道すがら野菜の水やり用の水を運びます。おっ、動く気満々ですな。

肥料を買いにいく道すがら、野菜にやるための水を汲み、畑の方に向かう父
毎朝日課にしている野菜の水やりのための水の運搬を、出かけるついでにやる程、”育てる”心が身に沁みついてるんだと思いました。

父の脳力芽生える

肥料の保管場所で必要量をメモしてから出かけました。

肥料の必要量をチェック
どの肥料がいくつ必要で、保管場所に収まるかをチェックの上、肥料の買い出しへ出かけます。

農業資材吟味

農業資材屋さんに到着しました。

農業資材店に着きました
さあ、店の正面に父が向いた、と思った次の瞬間、この方向とは別の方向に父は歩きだすことになります。

『載せよう』と持ち帰る気満々ですが、そう焦らないでね。

店に入るかと思いきやバックヤードに入ろうとする父
気がせいているのか、会計前から軽トラに載せる勢いで、バックヤードに入っていきました。

農業資材買占め!?

レジに行くも、店頭にあったMBM化成肥料を買い占めしようとして、店員さんに思いとどまるよう諭されていました。

農業資材店のレジ近くの展示ブース
多くの化成肥料が並んでいましたが、父の希望の肥料は数点しか置いていない状態で、父が希望数を買うと、店頭在庫が無くなってしまう程しかありませんでした。

農業資材購入

レジを終え、軽トラへの積み込みは店員さんがやってくれました。

化成肥料・堆肥・苦土石灰を購入し車に載せる
軽トラの荷台に載せるのは、全て店員さんがやってくれました。老人にやさしい店です。

父の農力開花

帰る途中、先ほどの店では売り切れていた白菜の苗を母に頼まれているので買いたい、と言うので別の店に連れて行きました。すると、ありました白菜の苗!

色んな苗が売っています
一件目の農業資材店で無かったように、もう白菜を植える時期が過ぎかけているため、2件目のお店でもほんの少しの白菜しか販売していませんでした。

BESTな苗を選び出す父のするどい眼光

白菜の苗はかなり残り少ない状態です
かろうじて一枚、2枚ほどが虫くいがないくらいで、ほとんどが虫に食われた歯になっています。

選び終り、レジへと向かうことに。

ベストな苗を一つづつ選んでいく
視力、脳力をフル回転で活かし良いものを選びだそうとすることは老人にとっていいことです。

父の脳力開花

レジで自分で勘定を済ませます。

白菜の苗の会計をする父
脳を活かすためにも自分で欲しいものの会計をすることはいいことです

白菜の苗も加えて今度こそ帰ります。

肥料に加え白菜の苗も買う
これは母の希望していたもの、と最近物忘れするようになった父でも優しいさを見せることがあります。体力が戻ることを願うばかりです。

父の筋力開花

家に到着すると、今度は父自らも保管場所に運ぶ手伝いをしました。

牛糞堆肥を運ぶ父
自分も農作業に関わりたいと思う農力が父を動かしました。

母の農力始動

さあ、次は母も登場して白菜の苗を植えに行きます。

母登場
父に白菜の苗の購入を頼んでいた母が畑に向かってきました。

母の筋力始動

おっとっと、母もはりきり過ぎて杖忘れちゃってるよー。

杖も忘れて父の運んできた水で野菜の水やりに没頭する母
先程のように、父がせっせと集めてきた桶の水をじょうろに移し水やりをしようとしています。

母の農力開花

実は、少し前に植えた白菜の苗が、日が経ち過ぎたものを植えたので、育ちがよくなかったのです。

大根の畝の横でちょっと元気のない白菜の苗
私が畑を耕してあげるのが遅くなってしまったからなのか、日にちが経って植えた白菜の苗は元気がないです。

そこで、ほとんどを植え替えようと父に苗の購入をお願いしていたのでした。

リベンジで白菜の苗植え
生育の悪かった苗に替えて購入したばかりの苗植えを始めるため、スコップで穴を掘ります。

早速、父の買ってくれた白菜の苗を持ってきます。

購入したばかりの白菜の苗を圃場に持ってくる
購入したばかりの苗を元気のいいうちに植える準備をします。

母の脳力開花

まず母は元気のない苗を抜きました。そして、そこに改めて小型スコップで穴を空けます。私に教えるよう話します。

穴に害虫防止剤を入れる
ただでさえやらかくて虫に喰われやすい白菜の根を病害虫から守るための薬を入れます。

虫避けの薬を穴に降ったら、ポット苗から苗を出します。

ポット苗から苗を取り出す
前回の失敗を教訓に、購入後すぐの苗を植えていきます。

植えます

白菜の苗を穴に入れます。
スコップも使いながら、白菜の苗を穴に入れて土をかけます。

土をかけてあげます。

葉の向きを整えます。
太陽からいっぱいの日光を浴びさせるために、葉の向きを上向きに整えます。

大きく育ちますように

白菜の苗植え完了

約2週間後、植え替えをした右一列は元気に育っています。結果として両親共に身体と脳を働かせることで、衰えから回復する契機となり農の魅力(農力)が活かされました😊

植え替えから2週間後、右一列の白菜の成長が著しい
父と母が協力して農力を活かした結果がこの生き生きとした白菜の生育に繋がりました。

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