サツマイモ掘りを小事とすれば、大事となる

サツマイモ掘りを腰の負担軽減をして行う 筋力を活かす
道具は色々試しましたが、真ん中のスキッジャーと右の竹製熊手が腰の負担軽減として最も活躍しました。

私は幼稚園の時にサツマイモ掘り体験し手軽な農体験のイメージがありましたが。いやいやとんでもない。小事として軽率に作業すると足腰を痛め大事に至ることもあります。それが証拠に母は今年、父とのジャガイモ堀りで足腰を痛めました。ところが、その時既に父親がサツマイモを植えていたため、これを小事とし、高齢の2人による収穫作業を見逃しては、再び身体を壊し大事となってしまいます。そこで、自分達も大事に至らぬよう注意をしながら、彼らに代わり身体の負担が大きくならないようサツマイモ掘りにチャレンジしてみました。

サツマイモのツルと葉を腰の負担を減らしながら取る

迫力ある広範囲に伸びたサツマイモのツルと葉

焦らないのがポイント

この迫力に圧倒されてはいけません。本体のサツマイモは実は2つの畝(土の山)にしか存在していません。

オクラやネギにも覆いかぶさり密林状態のサツマイモのツルと葉

手前から責めてはいけません

初チャレンジだった最初は鍬をもってきて何かしようとしたりしてました。

鍬で葉やツルが取れるかチャレンジ

田んぼで大活躍の草刈かっちゃんも持ち出しました。

草刈かっちゃんでこの量と太さのサツマイモのツルと葉を切るのは無理がある

でも、ぶちぶち切るだけで進みません。そのため、拾い上げる回数が多くなり、腰への負担も増えていきます。

ぶちぶち切ったサツマイモのツルと葉

ポイントは”本体を責めろ!”

ツルを引っ張ると力が加わってる先がどこの方向にあるか分かってきます

目的はツルと葉の奥のサツマイモの根元

でも、慣れないうちは我慢できず、力まかせに引っ張って途中でぶちぶち切れる、の繰り返しになりしゃがんで立っての繰り返しで腰の疲労がたまります。

無理やり引っ張るとサツマイモのツルがぶちぶち切れてしまう

サツマイモ本体の根元を狙って引っ張る右の妻は、どんどんツルと葉がたまり後ろに山ができっていますが、左の息子は思い切り引っ張りぶちぶち、の繰り返しです。

右はサツマイモのツルの回収に慣れた妻、

その違いを息子に伝えるも、なかなか分かってくれません

ぷちぷち切っても時間がかかり身体への負担となるからサツマイモ本体と綱引きをする感覚でしなさい

ついには、根を上げて家に戻って行ってしまいました。

ぶちぶちサツマイモのツルや葉を切って疲れ脱落した息子

あまりぶちぶち切ってしまってると、こんな切り口が増え、中から出てくるでんぷん質の液は服についてしまうとなかなか洗濯しても取れません。

サツマイモのツルを切るとでんぷん質の白い液が出てきます

そんなことにならないためにも、本体に続くツルをまとめて握り方向に注意して引っ張り、更にまとめて握って引っ張る、を繰り返します。

まとめてツルを握って回収していけば、切ったツルの液にかかる可能性も低くなる

すると、本体のサツマイモの根元が見えてきます。下で言うと写真の中心にあります。

サツマイモ本体の根元

拡大すると、こんな感じです。

サツマイモの本体の根元の拡大写真

根元の方向と正対し、ツルをまとめて引っ張れば、根元でツルを切ることができ、しゃがんで立ち上がる回数を減らし、腰への負担も軽減できます。

たくさんサツマイモのツルと葉を握り、根元の方向に正対し引っ張っていく
漁師が定置網を引き上げる感覚と似てるかもしれません

こうして、効率よくかたずけていった妻を見習い、自分でも実践していきました。

かたずいた妻側のサツマイモのツルと葉

すると、左の妻の作った山同様に自分でも多くのツルや葉を引き抜き右のような山をを作れるまでになりました。

サツマイモのツルや葉の2つの山

遠くから見ても、こんなツルや葉の山が2つ見えます。

遠くからも見えるサツマイモのツルや葉の2つの山

サツマイモ本体を腰の負担を減らしながら収穫

子供に活躍させ、スキッジャーを活かすのがポイント

娘がはりきって登場しました。

娘がサツマイモ掘りに参戦

子供は背が低い分、しゃがんで作業することも大人より苦労しませんし疲れません。

サツマイモ掘りで活躍する子供の力

子供と一緒に小さなスコップで根元が露わになったサツマイモの外堀を掘るように土をどけていきます。

地中から顔をのぞかせたサツマイモ

こんな風に採るんだよ、と見本を見せます。

子供にサツマイモ収穫の見本を見せる

小さなサツマイモの収穫で自信をつけさせます。

小さなサツマイモ掘りで自信を持つ子供

ちょっと大きめのサツマイモも収穫し、満足げです。

大きなサツマイモを収穫して更に自信を持つ子供

あっという間に2本採れました。

子供が早々と2本のサツマイモを収穫

しかし、結構収穫に苦労するのが、深いところにまとまって植わっているサツマイモです。

深く植わっているサツマイモの収穫は子供の助けに入る

太い根で絡み合っていることもあり、子供の力では収穫困難です。そんな時に役に立つのがスキッジャーです。石の多くない土だったらサツマイモの周りを掘ることも可能です。

スキッジャーでサツマイモの表面を地表に出し、その外堀を掘る

全体が見えてきたら子供に任せます。

採りやすい状態にしたら、後は子供に任す

たくさん収穫できて娘も満足げです。

娘が1箇所でたくさんサツマイモを収穫

楽しそうな笑い声を聞きつけて、撤退していた息子も再び参戦です。

楽しそうな娘の声を聞きつけ、脱退していた息子も再びサツマイモ掘りに参戦

彼も楽しく、時に妹と張り合いながら収穫してくれます。しかし、根っこがいっぱいの箇所では私にヘルプがくるので、スキッジャーで助けに入りザクザク根を切ります。

根が多い箇所はスキッジャーで根を切りながら掘り進める

周りの根は切り取りやすく外堀を作った状態にして、子供達に引き継ぎます。

サツマイモから根を切り離しながら地表に出したサツマイモを再び子供に引き渡す

やはり、子供は体力あるし低姿勢の作業にも向いています。

子供の体力と体形はサツマイモ掘りに向いています

さて、時にはこんな根の王様のようなサツマイモもあります。

根ばかりに覆われたサツマイモ

そんな時は、再びスキッジャーの登場で、立ったままでサツマイモだけを切り取ります。

スキッジャーで周りの根からサツマイモを切り離します

しゃがむこともなく、腰への負担もありません。

しゃがむこともない状態でジャガイモから根を切り離せるので腰への負担もありません

母がジャガイモ掘りで痛めた足腰で、様子を見に来ましたが、たくさん収穫できたのを見て安心して去っていきました。

たくさんのサツマイモの収穫に安心した様子の母

「ご苦労様”でした”」と言って母は去っていきましたが、まだ終わっていません。山になったツルや葉が残っています。処理法は地球に優しい埋設による堆肥化をすることにしました。

石のない圃場ならスキッジャーである程度土を掘ることも可能です

スキッジャーでここまで2列の穴を掘り準備万端です。

スキッジャーでサツマイモのツルや葉を堆肥化するための穴が2列作れました。

ひとまず、今回はこれで終了し、堆肥化は後日行うことにしました。

父母が植えたサツマイモがたくさん収穫できました

ちなみに、スキッジャーは”石の入ってない畑”なら土を掘っても、この通り刃こぼれしていません。

スキッジャーで土を多少掘っても刃こぼれはありません

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