やる気と機力を維持する腰と機械のメンテナンス

腰に負担をかけないワラづくり 農力を活かす
腰の位置に軽トラの荷台を使い対象物(藁)を置けば、腰の負担が軽くなります。

私のように農業資材のことは疎くて、ひよっこの零細農家(兼業)と言えども農業資材の管理はしっかりとしないといけないのですが、どうしても腰が疲れるマルチ用の藁づくりや分からないことの多い農業機械を維持するためのメンテナンスは、やる気が失せてしまったり機械の力を思うように発揮させれなかったりします。そこで、今シーズンはこうしたメンテナンスを人の力を活かし続けてモチベーションを維持することにより持続できるよう取り組みました。

腰のメンテナンス:無理な姿勢を控える

無理な姿勢:畑のマルチとして活用する藁を束ねる

昨年の様子

去年はこうして妻がやってくれた藁を束ねる作業ですが、腰が痛くなった、と後で嘆いていました。そこで、今度は彼女がやりやすい方法を試すことにしました。

稲刈り終了時の様子

今年は持ち帰って藁結び

日が落ちるのに背中を押され慌ててしゃがんでやるのは身体に負担です。一旦持ち帰ることにしました。

腰の負担を考え作業の分散化
腰に無理な負担を与えないため、当日現場での藁結びをせずに持ち帰ります。

今年は軽トラの荷台でそのまま藁結び

家でも丁度腰の高さにくる軽トラの荷台を活用し、そのまま車庫内で藁を結びました。すると、腰への負担も少なく妻には好評でした。

田んぼから藁を軽トラで日本に運んできたまま藁結び
荷台が丁度腰の辺りにくるので、その位置に藁を置いて結ぶ作業は腰を疲れさせません。

機械のメンテナンス:農業機械の課題を発見し来年のために改善

何なのか不明な部品を拾う

メンテナンスをするのに尻込みするのは、まずもって、やることにゴールが見えない時です。今年の場合、稲刈りで謎の部品を見つけたもののどこの部品か想像つかなかった時です。

オレンジ色の物体が落ちてました。
コンバインで刈り取った後にオレンジ色の物体が落ちていました。

コンバインのどこの部品なのか不明

昨年バラした際のぼんやりした記憶があるものの、どこのカバーなのかまでは思い出せませんでした。

コンバインの突起付ベルトカバーの破損
車体が当たった箇所がヒビ割れしています。

部品と各箇所を照らし合わせるため、圃場で車体に付いたゴミを除去

しかし、まずは掃除が大事。カバーがどの部分かは家で考えることにし、圃場でゴミを落としました。

藁とくず米は徹底的に圃場で払ってくる
後々藁やくず米がコンバインに残ってるとメンテナンスの支障となるので、予め充電式ブロワーで落としておきます。

というのも、圃場から家にくず米や藁を持ち帰っては、その分メンテナンスにかける時間が減ってしまうからです。

オーガからくず米
圃場で掃除したにも関わらず、家でメンテナンスをしていると、くず米がポロポロとおちてきます。

自宅の落ち着いた環境で掃除しながら問題点がないかをチェック

結局、家でも予防的メンテナンスの前にはこうして、部品を外して改めて掃除が必要になります。しかし、この時圃場でゴミ(くず米、藁)を捨てたか捨ててないかでは、かける時間が段違いに変わります。

ベルトスペースのを清掃
圃場でブロワーをかけたにも関わらず、内部のベルト脇に藁等のゴミが入り込んでいました。

掃除力の更なる向上

更に最下段にご紹介しているカインズのブロアを活用することで、立ったまま簡単に掃除ができるようになり、時間短縮になりました。

コンバインの駆動ベルトカバーを外したところ
外でブロワーをかけます。

加えて、このカインズのkumikokuシリーズはクリーナーもあり、圃場内で落としきれなかったり、除去しづらい箇所のくず米や藁をピンポイントで取り除けます。

カインズの充電式クリーナー
機械の奥で、ブロワーでは吹き飛ばせないとこにあるくず米を吸い込むことができます。

この2つの道具は共通のバッテリーと充電器で、バッテリーを組み替えるだけで、ブロワーもクリーナーも使えます。

コンバインの謎の部品の正体

”去年のこの写真”にある手前の突起付ベルト用カバーでした。

農機具トラブルも自分を成長させます
コンバインの突起付の稲の書き込みベルトが上記の通り欠損していることが判明

これがないと突起付ベルトがダメージをくらい再び破損の恐れがあるので、掃除後すぐに取り付けることにしました。ただ、カバー自体の破損をそのままにできないのでエポキシパテで修繕します。

コンバインの突起付ベルトカバーの破損

破損個所を表裏清掃し、このくらいのエポキシパテを水色になるまで練り合わせます。

エポキシパテの使用量
上記のような小指の第一関節部分程の長さの破損なら、小指だいのエポキシパテで十分です。

裏にしてエポキシパテを練り込み、はみ出す余分な量はとっておきます。

突起付ベルトのカバーの裏面の修繕
小指だいのエポキシパテを練って水色になったら裏面の破損個所に練り込みます

上でとっていたはみ出した余分な量は表面に練り込みます。

突起付ベルトのカバーの表面の修繕
裏面の修繕で余ったエポキシパテを破損個所に練り込みます

改善しました

修理後はめてみました。前もって掃除することで課題を発見し、修理する際にそちらに気がとらわれることなくモチベーションを維持できました。

突起付ベルトのカバー修繕完了
付けてないとベルトに稲わら等が直接当たるところだったので、シーズン後に修理できてよかったです

上記機械メンテナンスの際に使ったカインズのkumikokuシリーズクリーナーとブロワーは以下の通りです。

カインズのkumikmoku14.4V充電クリーナーKEC07
充電器、バッテリーパック共に以下の充電式ブロワーと共通のものを使えるので、現場で組み替えるだけでよく、楽です。
カインズのkumikoku14.4VバッテリーパックKEC-11A
カインズのkumimokuシリーズのブロワーとクリーナー両方に使えるので、別々にバッテリーパックを用意する必要がありません。
カインズのkumikoku14.4V充電器KEC-12
この充電器にブロワーとクリーナー両方が適合するので、それぞれに充電器を買う必要がありません。

まとめ

人の力を活かして継続的にメンテナンスのモチベーションを維持するためには、先々のリスクを見通し、それが持続的に継続してできるかどうかを逐一チェックできる機会を作ることが重要だと感じました。

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